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島田三郎(1943- )


神奈川県横須賀市生まれ。父の英之は長野県の出身で、
京都高等工芸学校図案科を卒業後、浦賀船渠の客船イン
テリアデザイナーを経て横須賀市議会議員、同市議会副
議長を歴任、1970には横須賀市の市政功労者に選ばれて
いる。また、京都滞在中は黒田重太郎にデッサンを学ん
だという。母の敏子は斎藤茂吉に師事し、「上泉鶴」の
名で『アララギ』に投稿していた。

ヨーロッパ留学中にピカソやブラックらキュビズム画家
の作品に触れ、「キュビズムを日本人の言葉で翻訳」する
ことを自らの課題として見出した。その活動の成果とし
て生まれたのが「かたちびと」と呼ばれる独特の人物表
現である。
教え子に奈良美智などがいる。

島田章三年譜

1933 7月24日、島田英・敏子の三男として神奈川県
   三浦郡浦賀町大津(現横須賀市大津町)に生まれ
   る兄弟は陽一、修二、章三、迪男、嘉寿江の四男一女
   であった

1940 大津尋常高等小学校(現横須賀市立大津小学校)に
   に入学

1943 肺炎から肋膜炎になり1年間休学、このとき病室で
   見た幻覚が後の作品「炎」に生かされている
   戦争の激化に伴い祖父のいる長野市に疎開する

1945 疎開先から横須賀に戻る

1946 大津国民学校高等科に入学

1947 納税ポスターコンクールで全国1位を受賞
   大蔵大臣賞の賞金で油絵具一式を購入する
   中学校の美術教師の指導を受け、後に金沢重治、
   熊谷九寿に師事

1949 神奈川県立横須賀高等学校に入学
   美術部に入部する

1951 毎日新聞社主催の第1回全日本学生油絵コンクール
   に「酸素工場」で入選

1952 神奈川県立横須賀高等学校を卒業
   東京藝術大学進学を決意し、川村信雄のアトリエに
   通う

1954 東京藝術大学美術学部油画科に入学
   1学年は久保守、2学年は牛島憲之、3学年は山口薫、
   4学年は伊藤廉にそれぞれ指導を受ける

1957 「ノイローゼ」で国画賞を受賞し、画壇デビューを
   果たす
   福島繁太郎の推薦により銀座のフォルム画廊で初の
   個展を開催

1958 東京藝術大学美術学部油画科卒業
   卒業制作の「箱舟」で大橋賞を受賞
   東京藝術大学専攻科に進学
   国画会会友になる

1960 東京藝術大学油画専攻科を修了
   大田区立大森第三中学校、東京工業大学附属工業高
   等学校などで美術の非常勤講師を務める
   大学の同級生だった林敬二とともに横浜洋裁学院内
   に「横浜造形研究所」を設立しデッサンの指導を行う

1961 国画会会員となる

1962 大学の同級生だった田中鮎子と結婚
   東京・大森の新居から横須賀のアトリエに通う

1966 伊藤廉の誘いで愛知県立芸術大学に非常勤講師とし
   て赴任
   愛知県愛知郡長久手町に転居

1967 「母と子のスペース」で第11回安井賞を受賞

1968 愛知県在外研究員として渡欧
   主にパリ・モンマルトルに滞在し、スペインやイタ
   リアを巡る

1969 帰国
   愛知県立芸術大学助教授に就任

1974 愛知県立芸術大学美術学部教授に就任

1976 第29回中日文化賞受賞

1980 昭和54年度愛知県芸術文化選奨・文化賞を受賞
   「炎」(1979)その他の作品により、3回東郷青児美術
   館大賞を受賞
   アメリカを旅行

1983 ブラジルを訪れる
   恩師伊藤廉の画業を讃え、新進洋画家の育成を目的
   とした伊藤廉記念賞を設立、運営委員となる

1990 「鳥からの啓示」(1989)で第8回宮本三郎記念賞を
   受賞
   愛知県立芸術大学芸術資料館館長に就任(-1992)
   愛知県文化功労賞を受賞

1992 愛知県立芸術大学美術学部教授を退官

1993 紺綬褒章を受章
   第26回東海テレビ文化賞を受賞

1996 愛知県立芸術大学名誉教授に就任

1997 愛知県知事表彰を受ける

1999 日本芸術院賞を受賞
   日本芸術院会員となる

2001 愛知県立芸術大学学長に就任(-2007)

2004 文化功労者に選出

2005 平成16年度名古屋市芸術賞・芸術特賞を受賞

2007 頚椎症の手術を受ける
   愛知芸術文化センター総長に就任(-2010)
   横須賀美術館館長に就任(-2011)

2009 旭日重光章を受章

2016 11月26日名古屋市の自宅で膵臓癌のため死去
   享年83歳、正四位に叙される

画集
「島田章三銅版画集 vol.1」ギャラリーデコール 1975
「島田章三石版画集六葉女人之図」
 ギャラリーデコール 1975
「島田章三のパステル画」河出書房新社
 (アート・テクニック・ナウ)1977
「花鳥シリーズ 島田章三メゾチント版画集」
 ギャラリーデコール 1978
「S.Shimada essays & pictures」大日本絵画 1984
「室内楽」大月 1985
「三人採花」大月 1985
「島田章三全版画」長谷川公之編 美術出版社 1986
「島田章三かたちびと」美術出版社 1988
「島田章三画集」ビジョン企画出版社 1992
「島田章三」芸術新聞社
 (アート・トップ叢書 同時代の画家集成)1992
「ファイト 島田章三画文集』求龍堂 2009

受賞歴
第11回安井賞(1967)
第29回中日文化賞(1976)
昭和54年度愛知県芸術文化選奨(1980)
第3回東郷青児美術館大賞(1980)
第8回宮本三郎記念賞(1990)
愛知県文化功労賞(1990)
紺綬褒章(1993)
第26回東海テレビ文化賞(1993)
日本芸術院賞(1999)
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