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丁紹光(1939- )
ティン・シャオ・クァン
TING SHAO KUANG


1939 中国陝西省に生まれる

1962 北京中央工芸美術学院を首席で卒業後、昆明雲南
   芸術学院18年間教授を務める

1979 中国政府より委嘱され、北京人民大会堂の大壁画
   「麗しき神秘のシーサンパンナ」を作成

1980 アメリカへ移住

1989 パリのギャルリー・ベルナムで欧州初個展を開催

1992 アメリカにおける中国美術家協会が設立され、会長
   に当選就任
   クリスティーズ・オークション(香港)において、
   岩彩「白夜」が現存東洋作家としては史上最高の価格
   で落札される
   北京の中国歴史革命博物館及び上海美術館において
   大回顧展開催、人民大会堂において大レセプョンシ
   が開催される

1993 国連(WFUNA)の公認アーティストに任命
   現代の巨匠として「国際人権年」を記念した版画
   及びファースト・デイ・カバーを発表し、世界166ヶ国
   に紹介

1994 引き続き国連公認アーティストに任命
   「国際家族年」記念ファースト・デイ・カバーを発表

1995 国連創立50周年を記念して9月に北京で開かれた
   「第4回世界女性会議」では、6枚組の切手とファー
   スト・デイ・カバーならびに版画「宗教と平和」を
   発表
   NHK出版協会より「丁紹光作品集」が出版される

1996 第30回造本装幀コンクール展において、NHK出版
   「丁紹光作品集」が出版文化国際交流会賞を受賞

1997 中国嘉徳春季オークションの油彩及び彫塑部門にお
   いて、「西双版納」が、現存画家の作品として最高
   価格で落札される

1998 21世紀の建築として世界の注目を浴びる上海オペラ
   座に大壁画「芸術の女神」が永久保存される
1999 国連協会世界連盟の公認アーティストとして、世界
   人権宣言50周年記念版画「ビューティフル ドリー
   マー」発表
   中国初の万博である昆明世界花の博覧会のテーマ作
   品「人と自然」を手掛ける

2000 世界美術家年鑑「ベネチット」最新版(フランス)に
   掲載される
   一流ホテル用雑誌「ザ・プリファード・ウェイ」に
   現代の巨匠として半年にわたり紹介記事が連載され
   る世界的な工房であるパリのムルローにて制作した
   リトグラフの発表のため、欧州巡回展がスタートした
   開催地としては、パリ、ニューユーク、ロンドン、
   ベルリン等
   第一弾としてのパリ展はル・モンド紙やポアン・ド・
   ヴェ誌に特集記事で掲載された

2001 ドキュメンタリー「魂の画家-丁紹光・美の世界-」完成

ビューティフル・ドリーマー
1998年に国連の世界人権宣言は50周年を迎えました。
その記念版画としてこの作品は発表され、世界中の加
盟国で発表されました。
収益は平和事業や教育事業に充てられました。
子供の自由で明るい未来を願う母親の祈りに添えて、
人権の尊さを謳いあげています。

「すべての子供は、希望に満ち自由で尊厳ある人生を
歩むべくこの世に誕生します。
このことは、すなわち個人の人権が保全されることに
よってのみ可能になるのです。
母親が子供を見るまなざしは慈愛に溢れ、同時にその
子の輝かしい未来を夢見ています。人権の確立は私達
すべてに関わることです。
私の作品が、優しさに満ちた将来の人類社会のための
礎石となり、平和の光があまねく全世界の人々を照ら
すことを希望してやみません。」 丁 紹光

宗教と平和
1995年に開かれた国連による世界女性会議の記念版画
に採用されたイメージです。
白い鳩が平和への願いを乗せて、 今天高く羽ばたこう
としています。
背景には飛天が描かれ、願いが天に受け入れられたと
いうことを指し示しています。

生命の淵源
人類と生存の拠りどころである大自然との、太古天地
開闢(かいへき)以来何億万年にわたり終始保ってい
る恒久不変の関係を表している。
中国古代の哲学「天地と我はともに生き、万物と我は
ともに在る」という「天地人の和」の理想の境地を明
らかにするものです。

2011年上海文化広場オペラ座劇場に、高さ14m、幅24m
30万ピースの欧米から輸入された彩色ガラスを カット
し嵌め込んで作られた壁画が設置されました。
その原画をもとに版画作品が制作されました。

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