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アンドレ コタヴォ
Andre Cottavoz(1922-2012)

コタボは、1922フランス南東部の町、サン・マルスランに生
まれました。リヨン美術学校卒業後、1945頃からフランス
各地の展覧会に出品、1950にプリ・ナショナル賞を受賞、
1953にフェネオン賞を受賞、画家としての将来を約束され
ました。ほぼ同時代にリヨン美術学校を卒業した画家、フ
サロ、トラフィムスらと共に、リヨン派新具象を形成し画壇
の注目を集めました。単純化したフォルムと、中間色で厚塗
りされた圧倒的なマチエールで構成してゆく独自の技法に
より、奥行きのある壮麗な絵画空間を構築する現代具象画
家の第一人者です。
1946以後、フランスはもとよりジュネーヴ、ミラノ、バーゼ
ル、トリノ、アムステルダム、カラカス、台湾、韓国、東京、
大阪などで相次いで個展が開催され、世界中で多くのファ
ンを魅了しました。
作品はパリ市立美術館をはじめとして、フランス国外でも
ルクセンブルグ、トリノ、東京、山形の各美術館の買い上げ
を受け、その評価を揺るぎないものとし、ポール・ヴァレリ
ーの「樹の対話」など、多くの著作の挿絵を手掛けるなど
幅広い創作活動を行っておりました。

アンドレ コタボ年譜

1922 フランス中南部のサンマルスランに生まれる

1939 リヨン美術学校に学ぶ

1945 フランス各地の展覧会に出品

   サロン・ド・メ、サロン・チュイルリー、青年絵画展、
   サロン・ドートンヌ等に参加

1946 パリのラ・プレイス・ディヴリの「Salon of the
   young painting」にパリの風景を出品し、ボナール
   の流れをくむ具象画家として認知されるようになる

1949 マントン・ビエンナーレ展で受賞する
   フランス政府の奨学金を受ける

1950 プリ・ナショナル賞を受賞する

1953 フェネオン賞を受賞する
   ほぼ同時代にリヨン美術学校を卒業した画家ジャン
   ・フサロ、トラフィムスらと共に、リヨン派新具象
   を形成し画壇の注目を集める
   パリで初の個展開催

1972 東京でコタボの展覧会を開催

1987 ヴェネツィアをテーマにした展覧会を東京で開催
   日本に初訪問

2005 Magnelli Museumでの大規模な回顧展を開催

2012 7月8日 脳卒中で逝去。享年89歳

   フサロと共にリヨン派新具象の重鎮
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