マックス エルンスト
Max Ernst(1891-1976)
1881年 4月2日ドイツ、ケルン近郊のブリュールに生まれる
1919年 ケルン・ダダの主要メンバーとして活動
ジョルジョ・デ・キリコに強い影響を受ける
この頃から百科事典や小説、美術史の書物の図版や
写真を切り取って組み合わせるというコラージュの
手法を用いるようになった
1920年 アンドレ・ブルトンの招きの応じてパリで展示を行う
ポールエリュアールとの交友を通じてパリ・ダダに協力
1922年 パリに移り住む
1937年 絵画論『絵画の彼岸』を刊行する
1939年 第二次世界大戦が勃発し、適性外国人として抑留される
1941年 ペギー・グッゲンハイムに同行してニューヨークに渡り、
アンドレ・ブルトン、マルセル・デュシャンらとともに
シュルレアリスムの活動を行う
1946年 画家ドロテア・タニングと結婚、アリゾナに農家を買い
取って移住
1953年 パリへ戻る
1954年 ヴェネツィア・ビエンナーレで大賞を獲得したため
シュルレアリストを除名される
1976年 4月1日パリにて没する
初期シュルレアリスム運動における絵画の位置付けをめぐる議論の
なかで、エルンストのコラージュ作品はエクリチュール・オートマ
ティック(自動記述)に匹敵する新たな造形的手法を提示しており、
ルイ・アラゴンらによって高く評価された。
コラージュの他に、《博物誌》におけるフロッタージュや、《森》
などに用いられたグラッタージュ、あるいは30年代の密林を主題と
した作品群に見られるデカルコマニーなどが有名である