野村義照(1945- )1970 東京芸術大学日本画科卒業 卒業制作が芸大附属資料館買上げ 1972 第55回院展に初入選 1973 前田清邨に師事、のち平山郁夫に師事 1975 日本美術院院友に推挙 1977 最初のギリシャ、ローマ旅行以来、ギリシャ古典美術を 本格的に研究し始める ギリシャ、イタリア等ヨーロッパ諸国への取材 研究旅行は30数回に及ぶ 1982 東京芸術大学大学院保存修復科講師就任(-86) 新薬師寺風景清地蔵尊修理を担当 1984 東京セントラル美術館日本画大賞展佳作賞受賞 文化庁現代美術選抜展、昭和世代日本画展、 次代へ日本画展、両洋の眼-現代の絵画展に出品 1986 古文化財研究機関として一世保存修復研究所を 設立、同代表顧問に就任 1989 3年がかりでピエロデラフランチェスカ「懐妊の 聖母」模写を完成 ローマ支庁美術館で個展 1990 有楽町西武、大阪三越で帰国展 1991 新薬師蔵「四天王像胎内経巻」の修復等数々の 古文財の修理にあたる パリのバスティーユにアトリエを構え、その後 モンパルナスに移る 1992 銀座で個展、秋からイタリア、ルクセンブルグ、ロ ンドン、パリで作品展 スペロ市において日伊文化交流アカデミーの設立 に参加、理事となる 「野村義照画集」(英仏語版)出版 1993 大阪、日本橋三越でヨーロッパ巡回記念展開催 「野村義照画集」(求龍堂)出版 1995 松坂屋美術館で「野村義照展-ヨーロッパの旅から」、 北澤美術館個展開催 1996 9月マドリッド、10月ロンドン、12月高島屋にお いて巡回展開催 鮮やかな群青のバックにギリシャ・ローマの遺跡を様々な 角度から画面いっぱいに、大きく捉え、従来の日本画の余 白の美にも通じる空間を新しい感覚で構成、面的な表現に 細い描線をくい込ませた堅固な造形と透明な画調により、 個性を発揮している |