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高間惣七(1889-1974)

独立美術会会員の洋画家、高間惣七は1月26日午後零時5分
、心筋硬ソクのため横浜市の自宅で死去した。享年85歳。
高間惣七は、1889年7月25日、東京、京橋に生れ1916東京美
術学校西洋画科選科を卒業した。美校在学中の1913第7回
文展に「午前の日」が入選、翌第8回展では「養鶏場」入選、
褒状をうけた。その後1915「漁師町」、1917「浮雲」が入選、
1919第12回展「夏草」が特選となった。続いて1920第1回帝
展から無鑑査となり、「幽村の春」、第2回展「海浜」「裏庭」、
第3回展「花園の鶏」と連続特選となり、大正14年には帝展
委員にあげられた。その後も帝展、新文展で委員、審査員を
つとめ、戦後も第9回日展まで審査員をつとめた。その間、
1924には、牧野虎雄、斎藤与里らと槐樹社を設立(1937解散)
1932東光会創立に参加してのちに顧問、そのほか新光洋画会
、主線美術協会などにも関係した、1955、突如、官展系との
関係を絶って独立展に出品。勇気ある行動として話題となっ
たが、同年独立美術協会会員となって、以後、独立展を中心
に主要な作品を発表してきた。1959第5回日本国際美術展で
は「海風」を出品して優秀賞を受賞、1964には渡米してマイア
ミ近代美術館で個展を開催し、同48年4月勲三等瑞宝章をう
けた。鳥類を好み、自宅にも多数飼育して鳥を題材とした作
品も多く暖色系の明るい色調を特色とした作風で知られた。

高間惣七年譜

1889 東京に生まれる

   白馬会洋画研究所で学ぶ

1916 東京美術学校西洋画科選科卒業

1918 帝展連続特選(〜24年)

1924 牧野虎雄らと槐樹社創立

1929 帝展、新文展審査員無鑑査出品(〜44)

1932 東光会を創立

1939 主線美術協会創立

1946 日展審査員嘱託出品(〜54年)

1955 官展を退き独立美術協会会員

1959 日本国際美術展で優秀賞

1960 横浜文化賞

1964 マイアミ近代美術館で個展

1973 勲3等瑞宝章

1974 横浜市で死去

独立展出品作品年譜
1955「二羽の鳥」「鳥」「月」
1956「花咲く庭」「鳥「月とハンマー」
1957「凪」「赤と青と」
1958「九月」「八月」
1959「海」「蝶」
1960「作品(A)」「作品(B)」
1961「奔泉」
1963「解放」「解放」
1964「鳥B」「鳥A」
1965「白い鳥」「白い太陽」
1966「赤の中の鳥」「南国の鳥と花」
1967「とり」
1968「藍と黒」「赤の中に遊ぶ色」
1969「紅綬?」
1970「A赤い鳥と黒い鳥」「B白い鳥と朱の鳥」
1971「飛鳥」
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