ノーマンロックウエル
Norman Rockwell(1894-1978)
1894年 2月3日アメリカ、ニューヨーク市に生まれる
1908年 チェイス美術学校、ナショナルアカデミースクールで美術を学ぶ
1912年 子供向けの本でプロのイラストレーターとして仕事を始める
1913年 「ボーイズ・ライフ」誌のアート・ディレクターとなる
1916年 「サタデー・イブニング・ポスト」誌の表紙を担当(〜63)
1935年 「トムソーヤの冒険」「ハックルベリーフィンの冒険」に挿画を描く
1943年 「四つの自由」発表
財務省主催にて、この作品の原画巡回展を16都市で開催
1952年 アイゼンハワー大統領以降、大統領候補を全て描く
1953年 マサチューセッツ州のストックブリッジに移住
1954年 「息子の旅立ち」「婚姻届」を発表(〜55)
1963年 47年間描き続けた「ポスト」誌を去り、「ルック」誌に移籍
人種差別、自由、平等、平和をテーマとした作品が多くなる
1969年 ストックブリッジに「ノーマンロックウェルミュージアム」設立
1971年 「ポスト」誌の復刻版の表紙をロックウェルのイラストが飾る
1977年 フォード大統領より米国国民最高の栄誉である「メダルオブフリーダム」受賞
1978年 11月8日、ストックブリッジの自宅にて永眠(享年84才)
ユーモラスな作品が多い一方、後期の代表作[The Problem We All Live With]
では人種差別的な悪戯書きがなされトマトが投げつけられた壁の前を、連邦保安
官に守られながら通学する幼い黒人少女の姿(公民権運動の一環として、白人の
学校に通おうとする場面)を描いており、 社会性の強い、激しい一面も見せた。
多作であり、生涯に2000を超える作品を描いたが、1943年に彼のスタジオで起
きた火事で多くの作品が焼失し、残った作品もほとんどが美術館の恒久的所蔵品
となっている。
また、彼に作品を依頼して表紙などに使った雑誌で、完全な状態で残っている
ものは極めて少ないため、発見されると数千ドルの値が付く事もある。
2006年には、1954年の作品である[息子の旅立ち]が1542万USドル(当時レート
で約17.8億円)で落札された。
アイゼンハワーやジョン F ケネディ,リンドン ジョンソンなど政治家の肖像を
描いたこともある。